五穀豊穣、家内安全、町内安全などを願い各町内から繰り出した若衆の持つ梵天は、町内を廻ったあと一の鳥居をくぐり、雄物川を渡し舟で渡って対岸に位置する伊豆山頂上の伊豆山神社 本宮をめざします。
山頂の本宮に着いたのち、梵天唄を唄って梵天を納め祈念します。(毎年2月11日 斎行)
* 梵天奉納祭 令和2年へ
一の鳥居をくぐり抜ける梵天
若衆が掲げる梵天は、朝早く各町内の会所を出発し、歳祝いの人がいる家や新築した家々を中心に町内を1軒ずつ廻りお祝いと祓いをしつつ、やがて一の鳥居を目指します。
一の鳥居を通り抜けたあとは、雄物川の舟の渡し場に向かいます。
雄物川を渡し舟で渡る梵天
秋田県一の河川である雄物川を、昔ながらの
渡し舟で渡り、対岸の伊豆山を目指します。
山を登る梵天
伊豆山中腹、重い梵天を立てて急坂を登っています。
本宮前の梵天
伊豆山頂上の本宮前で、これから社殿内に納められる梵天と、既に納められた梵天が並んでいます。
本宮社殿内の梵天
本宮社殿内では、梵天唄を唄って威勢よく揉み合いをし、納められます。
家々を訪れるところから、山の上の神社に納めるまでを撮影しています。
社殿前で梵天唄を唄って中に入り、ご神前で納めの梵天唄を唄い、納めます。
『ぼんでん』とは
『ぼんでん』は「梵天」と書き、 大きな御幣(ごへい)のことです。
大きな幣串に和紙を取り付けた形式は、御幣の古い形態として珍しくなく、東北で多くみられるようです。
御幣とは、神様に献ずるために紙または布を取り付けたものをいい、幣という漢字は財物を献ずることを意味します。
古い時代には麻、絹などが基本的な財物であったため、神さまに献ずる財として中心的な役割を担ったようです。
また、御幣がミテグラと呼ばれる時には、神の依代(よりしろ)であることを本質とします。